天職こそ成功への最短距離(1)
芸術家であっても銀行で働くことはできます。しかし、「銀行で働く芸術家」として、人生や天職に対する情熱を失ってはいけません。もし、自分の信念に反し、自分の感性を見失ってしまったら、それは自分にとって大きな災厄となり、たとえ1日24時間働いて芸術家になるための資金をためても無意味でしょう。
給料をもらうために自分のやりたくない職業についていると、ストレスを感じることがあると思います。やりたくない職業であれば、成果も出ないのですぐにクビになるでしょう。なぜだかわかりますよね?
情熱を持って仕事をするのでなければ、成長するために学ぼうという気持ちも起きませんし、成果は妥協の産物でしかありません。お金に興味があるとしても、仕事への愛が最初に来るべきです。自分の天職を尊重するということは、全身全霊をかけてのことでなければなりません。そうすれば、全てがうまく回るはずなのです。
『お金で買えない「成功」と「幸福」の見つけ方』(PHP研究所、2001年)の著者であるマーク・アルビオン教授の調査では、自分の天職を尊重することとキャリア上の選択における価値観がいかに重要かということがはっきり分かります。
この調査では20年前、アメリカでトップクラスの大学でMBAを取得した1500人について、職業上の選択で何を優先したかを聞いたのです。すると、83%は給料で仕事を選んでいました。残り17%は給料に関係なく、楽しいかどうかで仕事を選んでいました。
20年後、アルビオン教授は彼らのキャリアがどうなったかを調べたのです。1500人のうち101人が億万長者になっていました。そのうち、給料で仕事を選んだグループからは一人しか入っていませんでした。その他の億万長者はみんな、自分の好きなことを仕事にした人たちだったのです。
もし、あなたがいまの職業にフラストレーションを感じているなら、人生を見直す時期なのかもしれません。そういう機会を生かして、自分の天職は何なのか、自分の強みは何かについて考え、自分の夢を追いかけましょう。待ちに待った定年退職の日までやりたくもない仕事を続け、夢をテーブルの向うに放って置くようなことはやめるのです。

